icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科69巻7号

2015年07月発行

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

妊娠中後期

2.胎児計測の基本

著者: 谷垣伸治1 須山文緒1 芝田恵1 木野本智子1 松島幸生1 鈴木朋1 菊地範彦1 左合治彦1

所属機関: 1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター産科

ページ範囲:P.640 - P.647

文献概要

●胎児計測は胎児評価の基本である.計測を始める前に分娩予定日を確認し,正確な妊娠週数を把握する.

●妊娠週数が早い例では,計測値のわずかな差が,標準偏差上は大きな差になる.おざなりにならないようにしたい.

●胎児計測に用いる断面も立派なスクリーニング断面である.きれいな画像を描出する意識をもつ.

●胎児発育は,経過で評価する.FGRは,周産期予後が不良なだけでなく,将来のメタボリックシンドロームの発症や,形態異常を伴うことにも留意する.

参考文献

1) 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会(編) : 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2014,CQ009分娩予定日(予定日)決定法については? pp42─46,日本産科婦人科学会,2014
2) 日本超音波医学会 : 『超音波胎児計測の標準化と日本人の基準値』の公示について.超音波医学30 : J415─438, 2003
3) 西村 玄,室月 淳,澤井英明 : 骨系統疾患 出生前診断と周産期管理.メジカルビュー社,pp61─73,2011
4) The University Southern California School of Medicine course, Perinatal Medicine Feb, 20─23, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら