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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科69巻8号

2015年08月発行

文献概要

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望 体外受精治療の問題点

1.治療成績の現状

著者: 齊藤和毅1 齊藤英和1

所属機関: 1国立成育医療研究センター周産母性診療センター不妊診療科

ページ範囲:P.720 - P.725

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●わが国は世界でも稀な高齢妊娠国であり,ART治療周期数に占める40歳以上の患者の割合は40%を超える.

●加齢に伴い生児獲得率は低下し流産率は上昇するが,ARTによる改善効果は限定的である.

●年間治療数が101周期以上の施設群では,おおむね治療周期あたり10%程度の生産率が達成されている.

参考文献

1) 厚生労働省 : 平成26年我が国の人口動態(平成24年までの動向).http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf
2) 齊藤英和,他 : 日本産科婦人科学会平成25年度倫理委員会・登録・調査小委員会報告(2012年分の体外受精・胚移植等の臨床実施成績および2013年7月における登録施設名).日産婦誌66 : 2445─2481, 2013
3) 日本産科婦人科学会 登録調査小委員会 : ARTデータブック2012年.http://plaza.umin.ac.jp/?jsog-art/2012data.pdf
4) Tsutsumi M, et al : Age-related decrease of meiotic cohesins in human oocytes. PLoS One 9 : e96710, 2014
5) Crow JF : The origins, patterns and implications of human spontaneous mutation. Nat Rev Genet 1 : 40─47, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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