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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科69巻9号

2015年09月発行

文献概要

連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール

術前診断が困難であった後腹膜腔に発育した巨大変性筋腫の1例

著者: 石山美由紀1 渡邉孝紀1

所属機関: 1仙台市立病院産婦人科

ページ範囲:P.895 - P.899

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はじめに

 子宮筋腫は日常臨床で頻回に遭遇する疾患の1つである.一般に超音波検査,MRI検査で比較的容易に診断に至るが,変性筋腫では非典型的な構造を示すことが報告されている.特に漿膜下筋腫は巨大化することがあり,変性をきたしやすい.病変が巨大な場合,子宮との連続性を確認することが困難である.今回,術前診断が困難であった巨大漿膜下変性筋腫を経験したので報告する.

参考文献

1) 松本真理子,関岡佑輝子,広田千絵,他 : 術前診断が困難であった巨大変性筋腫の1例.松仁会医学誌51 : 62─68, 2012
2) 北宅弘太郎,鈴木秀文,塚本克美,他 : 術前診断が困難であった嚢胞状変性をきたした子宮平滑筋腫の2例.産婦の進歩50 : 413─416, 1998
3) 安部寿哉,古田斗志也,田村重彰,他 : 特異な形態を呈し術前診断に難渋した巨大子宮筋腫の一例.臨牀と研究68 : 1093─1096, 1991
4) 足立 匡,斉藤俊雄,岡 隆志,他 : 広靭帯内発育をとげた巨大漿膜下筋腫の2症例.東医大誌49 : 422─425, 1991
5) 桑鶴良平,土屋一洋 : 腹部・骨盤部画像診断のここが鑑別ポイント.pp190─191,羊土社,2011
6) 田村綾子 : 子宮体部腫瘍の画像診断.臨床放射線55 : 662─667, 2010
7) 松浦基樹,高橋 円,郷久晴朗,他 : 巨大悪性卵巣腫瘍の1例.産と婦75 : 770─773, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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