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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻1号

1953年01月発行

速報

妊娠時の耳下腺腫脹について

著者: 落合時典12

所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科 2栃木県都賀病院産婦人科

ページ範囲:P.57 - P.58

文献概要

 従来唾液腺は妊娠によつて変化しないものと考えられていた。E.KehrerはHalban-Seitzのソウ書に「唾液腺は妊娠によつて変化しないように思われる」と述べている。
 私は数十例のバセドウ氏病患者において,甲状腺切除後に唾液分泌増加を伴う術後性耳下腺炎(または腫脹)を経験し,内分泌系統から見た耳下腺の立場について興味を持ち,妊婦の耳下腺を臨床的に観察してきたところ,明かに妊娠時に耳下腺は腫脹し,産褥期に入り次第に縮小の傾向にある事を確認した。たまたま高岡は内分泌の見地から唾液腺の系統的臨床研究を行い,耳下腺の内分泌機能を肯定し,妊婦44名中43名に(97.7%)に耳下腺腫脹を認めている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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