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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻10号

1953年10月発行

文献概要

原著

副腎皮質ホルモンと抗體産生

著者: 河原節1

所属機関: 1東邦大學醫學部産婦人科教室

ページ範囲:P.587 - P.590

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 副腎皮質ホルモンと抗體との問題については,私は協同研究者と共にその大要を本年5月日本産科婦人科學會總會に發表したが,今回編集部の乞いに應じて以下少しく詳細に記述しよう。
 生體防禦を中心として,近事副腎皮質ホルモンAdrenal Cortex hormones (以下ACHと略)の研究が盛んになつて來たが,微生物による感染症に對しても當然ACHは無關心ではあり得ない。古い文献でも,副腎剔除動物が病原體或は病毒に對して抵抗力の少いこと(Lewis1),Scott2),Ste—inbach3),Herbrand4)等),從つてACHの投與で,これら動物が病原菌或は病毒に對して抵抗力が高められること(Hartman5),Zwemer etal.6),Pottenger at al.7))などが報ぜられて居るが,これらは副腎剔除自體が動物の生命を著しく危険に陥らしめているので,病原體病毒等の侵入に對しては全く無抵抗の意味も含めているとも解せられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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