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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻10号

1953年10月発行

原著

肉腫の塗抹細胞診

著者: 和田一男1

所属機関: 1慶應義塾大學醫學部産婦人科教室

ページ範囲:P.613 - P.614

文献概要

緒言
 細胞學的診斷法に依り,從來では相當困難な癌の早期診斷も次第に簡易化されて來たが,現在なお肉腫に對しては今迄症例が少なく,吾々は塗抹標本に於ける肉腫細胞の形態的特徴に未熟でその判定に困難を感じて來た。
 然し實際臨床上例えば子宮筋腫の診斷で手術中之が惡性變化しているか否かを知り度い事もしばしばあり,その判定は非常に急を要するのであるが,かかる場合現在でも氷結切片法組織診に依り短時間に判定を下し得るが,尚お塗抹標本法に依り判定し得れば,短時間で,又操作も簡單であり且つ人數も1人で充分であり便利ではないかと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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