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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻11号

1953年11月発行

文献概要

原著

Rh式血液型の産科學的意義(第1報)—母兒間不適合が児に障害を及ぼさぬ場合について

著者: 鹽津英晤12

所属機関: 1東京大學醫學部産科婦人科學教室 2日本赤十字社中央病院産婦人科

ページ範囲:P.648 - P.651

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緒言
 Rh式血液型の發見に伴い,その産科學的意義が確認され,從來原因不明であつた一部の新生兒溶血性疾患及び流早死産は,Rh因子母児不適合に依り,兒のPh抗原が母體を同種免疫する結果招來されることが明らかとなり,本邦でも既に小川,神谷,猪野,林,膳所等により,數例が報告されており,長谷川教授は所謂原因不明の流早死産の一部は又Rh式血液型の不適合に起因せるものであることを述べている。而るに兒に何等の障害をも及ぼさぬ場合に就いては未だその報告を見ない樣である。
 余は最近斯の如き例を觀察したので,以下其の概要を報告する。(産婦319例中3例)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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