文献詳細
症例研究
文献概要
緒言
婦人科領域に於ける癌に對する治療法は,現在迄,根治手術及び放射線療法のみで,その時期を失せるものには單に對症療法を行うに過ぎす,之に依り何等の効果を期待出來ず,唯傍觀するのみであり,その末期は實に悲惨で,癌に對する治療効果は單に早期發見を待つのみである。
最近各方面に於て惡性腫瘍の化學療法に關する研究が盛んに行われているが,吾々は卵巣癌で手術後再發せる末期癌患者に對し,ナイトロミン,テストステロンプ・ピオネートの投與,及び深部治療を行ない,著効を奏した例を經驗したので報告する。
婦人科領域に於ける癌に對する治療法は,現在迄,根治手術及び放射線療法のみで,その時期を失せるものには單に對症療法を行うに過ぎす,之に依り何等の効果を期待出來ず,唯傍觀するのみであり,その末期は實に悲惨で,癌に對する治療効果は單に早期發見を待つのみである。
最近各方面に於て惡性腫瘍の化學療法に關する研究が盛んに行われているが,吾々は卵巣癌で手術後再發せる末期癌患者に對し,ナイトロミン,テストステロンプ・ピオネートの投與,及び深部治療を行ない,著効を奏した例を經驗したので報告する。
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