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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻12号

1953年12月発行

特集 産婦人科診療の進歩

塗抹標本檢査法

著者: 石川正臣1

所属機関: 1日醫大

ページ範囲:P.803 - P.812

文献概要

はしがき
 塗抹標本を作つて検査する方法はよほど前から血液や尿の沈渣などについて行われておつた。そして今日でも日常一般に廣く用いられているが,近年すなわち1941年にG.N.Papanicolaouによつて腟内容の塗抹標本を用いて子宮癌の診斷が出來ることを發表されて以來多くの人によつてその追試が行われ,またその改良法が發表され,本法の價値が大きいことが一般に認められるようにたり,實際面に於ても廣く用いられるに至つた,この腟内容の塗抹標本検査法は子宮癌をはじめその他の惡性腫瘍の診斷にも役立つようになつたばかりでなく,また卵巣機能によつて腟内容の所見に變化が起るものであることも明かになつたので應用の範圍はますます擴げられる傾向をもつている。私の教室では以前からこの方法を行つているが,自分たちの經驗と交献に見られろ事柄を略述して諸賢の參考に供したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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