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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻2号

1953年02月発行

文献概要

症例研究

ヒアルロニダーゼ添加陰部局所麻醉による無痛分娩

著者: 藤井忠1 角銅洋1 岩本和人1 清瀨好孝1 田邊正直1

所属機関: 1國立別府病院田の湯病棟産婦人科

ページ範囲:P.81 - P.82

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 最近Baum,Heins,DouglasとVosburgh等は陰部局所麻醉にヒアルロニダーゼを應用してその卓效を認め,本邦でもこれと相前後して加來教室の荒川氏(産科と婦人科19巻5號)が本麻醉への應用價値を認めている。抑々陰部局所麻醉はGreenhillを始め多くの先人諸家によつて安全な無痛法として推奨されており,本邦では昭和4年奧氏を嚆矢とし,其の後歲田,尾島,長內,私達が追試している。私共は昭和24年來種々なる無痛法について比較検討中で現在までにサドル麻醉(臨床と研究28巻4號,臨産婦6巻3號),デメロール劑單獨注射(臨婦産6巻6號),デメロール劑併用陰部局所麻醉(日婦産4巻1號),と順次報告して來た。今回持田製藥株式會社提供によるヒ製劑スプラーゼを陰部局所麻醉に應用し好結果を得たので,中間報告としてその概略を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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