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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻2号

1953年02月発行

速報

コントラミン(腦下垂体後葉製劑)による分娩誘導の経驗

著者: 松岡道夫1 朝隈円1 金石伊1

所属機関: 1京都大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.99 - P.102

文献概要

緒言
 1906年Daleが脳下垂体後葉エキスが,子宮收縮作用を持つていることを発表して以来,多数学者の研究により,この製劑は現在産科領域に於て,陣痛誘発又は分娩期の陣痛微弱,産褥期の子宮弛緩症に應用されている他,一般平滑筋の緊張を高める作用があるので,腸管麻痺,膀胱麻痺にも應用され,又利尿抑制作用があるので尿崩症にも用いられている。そして娩出期に於ける微弱陣痛に対する本劑の優秀なる効果は諸家の認める所なるも,開口期に於ける微弱陣痛,殊に陣痛誘発の目的に於ける本劑の効果に就ては,諸家の意見一致を見ていない。我々は今回第一製藥株式会社の腦下垂体後葉製劑コントラミン(1cc中10国際單單位含有)を産科領域使用し,分娩誘導,人工妊娠中絶に於て少しく例数を得たのでその成績を報告します。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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