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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻2号

1953年02月発行

速報

分娩期及びその前後の尿中プレグナンジオールについて

著者: 八尾十三1

所属機関: 1東京醫科齒科大學醫學部産婦人科學教室

ページ範囲:P.103 - P.106

文献概要

 妊娠時の尿中プレグナンジオール(以下Preg.と略す)測定に關してはVenning以來Muller,Hohlweg u.Rak, Lyon, Watteville, Wilson,Mauxey,Kaiser井上,石塚等の報告があり,妊娠1〜2ヵ月では1日約10mg,3ヵ月から9ヵ月迄は胎兒胎盤の發育と共に次第に増加し,1日50〜80mgに達すると云う點で大體一致した見解をとつているが,10ヵ月に於ては結果は一樣でなく,Venningは分娩の日に急速な落下をみる迄は高い價を報告し,Hohlwegは252日にかなり急速に落下すると云い,Rakは260日から比較的漸次の不規則な落下を示し,平均260日に80mg,分娩前では40〜66mgと報告し,Lyonは38週から次第に低下し,特に最後の6日に強く低下し,分娩時には僅か13mgと報告している。Wilson等は分娩豫定日に25〜75mg産褥には急速に降下し,第5日目に0.5〜6.0mg,井上は分娩24〜25日前から減少し,分娩後24〜48時間に急減すると述べ,石塚も分娩の近づくにつれて減少する事を示している。而しDavis & Fugo或はKaiser等は分娩迄殆ど減少をみないと云う。それ等に對しMauzeyは分娩前の最後の週は下降し,分娩直前に急に上昇し,分娩後72時間以内に陰性となると述べている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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