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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻4号

1953年04月発行

文献概要

原著

掻爬による人工妊娠中絶術術後母體に現われる白血球總數赤血球總數並びにヱオジン好性細胞數の變動に就いて

著者: 長尾武12

所属機関: 1東京鐵道病院産婦人科 2東京醫科齒科大學生化學教室

ページ範囲:P.203 - P.208

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緒言
 近時ショックの研究及びショックの影響に關す研究がようやく盛んに行われんとして居る時,ショック後に現われる白血球總數,赤血球總數並びにヱオジン好性細胞數の變動の問題がショックの随伴現象の一つとして研究され始めて來た。
 従來發表された産科並びに外科領域に於ける業績の一端を摘録して見ると,正常分娩に際しての白血球數の消長に關しては,筒井1)は分娩前働こ白血球數は著しく増加して胎盤娩出後數時間内に最高となり,産褥期に徐々に減少すると述べ,武者2)は分娩後白血球數は増加し,維産婦は5日目に正常値に戻るが,初産婦は第7日目に分娩前に戻るも未だ正常値には至らないと述べ,若林3)は分娩の開始後時間の經過と共に増加して第7日目に平常に復すと述べ,塚原23)は分娩第2期より白血球數は著くし増加し,胎盤娩出後其の極に達し,産褥に入つて漸次減少し,7日目に正常に復すと述べている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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