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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻4号

1953年04月発行

症例研究

卵巣嚢腫と誤診せし腸間膜乳糜嚢腫の1例

著者: 藤島隆1 勝野正哉1 大島正弘1

所属機関: 1町立上尾病院

ページ範囲:P.227 - P.229

文献概要

I.緒言
 腸間膜に發生する嚢腫は1507年にBeniveiniiにより初めて報告されたもので,爾來諸家の報告もあるが,今尚比較的稀有なものである。しかして術前に診斷を下すことが極めて困難なるもので,特に女子に發生した場合は類似症候を呈する婦人科的疾患と明確に識別することが難かしい場合がある。我々も卵巣嚢腫の疑で開腹した所,腸間膜嚢腫なるを發見し,之を摘出治療せしめた1例を經驗したので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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