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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻4号

1953年04月発行

速報

乳汁分泌抑制に關する研究—(黄體ホルモンの抑制作用)

著者: 下平和夫1

所属機関: 1東京遞信病院産婦人科

ページ範囲:P.239 - P.242

文献概要

 乳腺に對する黄體ホルモンの作用に就て池上1)宮川2)は黄體の粗製製劑を用いて實驗し,乳腺發育及び乳汁分泌作用ありとした。然し乍ら是等の製劑は粗製なる爲卵胞ホルモンを含む可能性あり且検定方法も不充分であつた。後Corner3)は純粋なる黄體ホを使用し,黄體ホ單獨にては乳腺の妊娠性發育に對し積極作用を有せずとし,更に,藤井(久)4)は卵胞ホ投與のみでは乳管の發育を促すのみであるが,是の前處置による家兎に両ホを協力して作用せしめると,更に腺小葉が發育し終胞腔を生する。而して成乳は分泌されないと詳細なる研究を發表した。
 又Lyons and McGinty,5)Scharf and Lyons6)は家兎に於て,Mixner and Turner7)は二十日鼠に於て,乳腺發育に對するProgestron/Estronの最適比は1mg/240I.U.なる事を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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