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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻5号

1953年05月発行

文献概要

グラフ

人工妊娠中絶後に發生せる異所子宮絨毛上皮腫

著者: 衞藤毅1

所属機関: 1釜石製鐵所病院産婦人科

ページ範囲:P.249 - P.250

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 絨毛上皮腫は胎兒外胚葉細胞より發生する。從つて最も普通には妊娠と密接な發生關係のあるもので,その中胞状鬼胎後に最も多く次いで流産後である。自然流産後に發生するならば人工中絶後にも發生してよい譯で終戰後人工妊娠中絶が劇増しているので,人工中絶後の絨毛上皮腫の發生はないかと注目していたところ,近頃その報告を散見するに至り,三谷教授も人工中絶後7ヵ月で發生した1例を發表されている。筆者も又人工中絶後48日にして子宮壁を穿孔,腹腔内に出血し,卵管妊娠破裂を思わせた1例を經驗したので,その概要を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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