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文献概要
絨毛上皮腫は胎兒外胚葉細胞より發生する。從つて最も普通には妊娠と密接な發生關係のあるもので,その中胞状鬼胎後に最も多く次いで流産後である。自然流産後に發生するならば人工中絶後にも發生してよい譯で終戰後人工妊娠中絶が劇増しているので,人工中絶後の絨毛上皮腫の發生はないかと注目していたところ,近頃その報告を散見するに至り,三谷教授も人工中絶後7ヵ月で發生した1例を發表されている。筆者も又人工中絶後48日にして子宮壁を穿孔,腹腔内に出血し,卵管妊娠破裂を思わせた1例を經驗したので,その概要を報告する。
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