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文献概要
原著
女子性器結核の化學療法(第3報)—ストレプトマイシン各種投與法とその血中及内濃度について
著者: 勝山信一1 三浦道達1
所属機関: 1東北大學醫學部産科婦人科教室
ページ範囲:P.316 - P.318
文献購入ページに移動緒言
1947年Greenhillは女子性器結核症の根治手術を行う際にはストレプトマイシン(以下S.M.と略記す)使用が有效であることを示唆して以來Schaupp (1949)其の他の症例報告が散見され本邦に於ても2,3の報告があり,わが教室でも一層良好の成績を擧げている。併し其の投與法に關しては筋肉内注射法だけで,他の方法に就いては未だ行われていない。
吾々は本症の治療に際して,局所病巣のSMの濃度をなるべく高く且つ長く保持する目的で,普通の筋肉内注射法の他に子宮腟部局所注射,子宮卵管内注入を試みて,其の際の血中濃度を筋肉内注射の場合のそれとを比較したのでこれをこゝに報告する。
1947年Greenhillは女子性器結核症の根治手術を行う際にはストレプトマイシン(以下S.M.と略記す)使用が有效であることを示唆して以來Schaupp (1949)其の他の症例報告が散見され本邦に於ても2,3の報告があり,わが教室でも一層良好の成績を擧げている。併し其の投與法に關しては筋肉内注射法だけで,他の方法に就いては未だ行われていない。
吾々は本症の治療に際して,局所病巣のSMの濃度をなるべく高く且つ長く保持する目的で,普通の筋肉内注射法の他に子宮腟部局所注射,子宮卵管内注入を試みて,其の際の血中濃度を筋肉内注射の場合のそれとを比較したのでこれをこゝに報告する。
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