文献詳細
症例研究
文献概要
I.緒言
卵巣甲状腺腫は稀なる腫瘍で,文献上に於ては所謂卵巣特殊性腫瘍中Kermauer2.5%のを最大とし,A.Meyerの0.3%Batisweiler0.5%等と大約0.5%内外の頻度を示しているに過ぎない。我國に於ても現在迄に僅かに14例の報告をみるのみで,慈惠醫大産婦人科教室に於ける卵巣特殊性腫瘍蒐集450例中に於ても僅かに2例(0.4%)の該腫瘍を認めるに過ぎない。筆者等は最近卵巣甲状腺腫と子宮腟部癌の合併例を經驗したので此れを報告する。
卵巣甲状腺腫は稀なる腫瘍で,文献上に於ては所謂卵巣特殊性腫瘍中Kermauer2.5%のを最大とし,A.Meyerの0.3%Batisweiler0.5%等と大約0.5%内外の頻度を示しているに過ぎない。我國に於ても現在迄に僅かに14例の報告をみるのみで,慈惠醫大産婦人科教室に於ける卵巣特殊性腫瘍蒐集450例中に於ても僅かに2例(0.4%)の該腫瘍を認めるに過ぎない。筆者等は最近卵巣甲状腺腫と子宮腟部癌の合併例を經驗したので此れを報告する。
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