文献詳細
原著
文献概要
I.緒論
新生児血液に關する研究の内には時に新生児分娩直後の血液像調査に當り,臍帶血を以つて代用する報告が見られるが,今日では新生児分娩直後末稍血は臍帶血と型態學的に相違するものである事が認められている。即ち赤血球及び血色素値に關しては尾河・Sacks・鷹津・水野・藤森・Mor-sh・Cyran・等々多くの業績が見られ,何れもその差を認めている。白血球及びその百分率に關してはその業績少く僅に鷹津・水野・尾河・Hyman等を見るのみである。而も現今迄の業績の多くは臍帶血及び新生児末稍採取の時期を明確にせざるもの多く,且その差が果して有意義なるや否やを検定せるものは皆無の状態である。
此所に於て我々は臍帶血及び新生児末稍血の實測値を求め推計學的にその差の検定を行つたのである。
新生児血液に關する研究の内には時に新生児分娩直後の血液像調査に當り,臍帶血を以つて代用する報告が見られるが,今日では新生児分娩直後末稍血は臍帶血と型態學的に相違するものである事が認められている。即ち赤血球及び血色素値に關しては尾河・Sacks・鷹津・水野・藤森・Mor-sh・Cyran・等々多くの業績が見られ,何れもその差を認めている。白血球及びその百分率に關してはその業績少く僅に鷹津・水野・尾河・Hyman等を見るのみである。而も現今迄の業績の多くは臍帶血及び新生児末稍採取の時期を明確にせざるもの多く,且その差が果して有意義なるや否やを検定せるものは皆無の状態である。
此所に於て我々は臍帶血及び新生児末稍血の實測値を求め推計學的にその差の検定を行つたのである。
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