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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻8号

1953年08月発行

原著

臍帶血と新生兒分娩直後末稍血に就て

著者: 川鰭芳文1 岩田賢次1

所属機関: 1京都府立醫科大學産婦人科學教室

ページ範囲:P.464 - P.468

文献概要

I.緒論
 新生児血液に關する研究の内には時に新生児分娩直後の血液像調査に當り,臍帶血を以つて代用する報告が見られるが,今日では新生児分娩直後末稍血は臍帶血と型態學的に相違するものである事が認められている。即ち赤血球及び血色素値に關しては尾河・Sacks・鷹津・水野・藤森・Mor-sh・Cyran・等々多くの業績が見られ,何れもその差を認めている。白血球及びその百分率に關してはその業績少く僅に鷹津・水野・尾河・Hyman等を見るのみである。而も現今迄の業績の多くは臍帶血及び新生児末稍採取の時期を明確にせざるもの多く,且その差が果して有意義なるや否やを検定せるものは皆無の状態である。
 此所に於て我々は臍帶血及び新生児末稍血の實測値を求め推計學的にその差の検定を行つたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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