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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻8号

1953年08月発行

文献概要

診療室

内診中に附屬器の腫瘍が破裂した症例

著者: 林桂三1

所属機関: 1小倉記念病院産婦人科

ページ範囲:P.488 - P.491

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 双合診の最中に突然附屬器の嚢腫様腫瘍が破裂することは外來に於て嚢々經驗することである。この場合,破裂によつて重篤な症状を起すものもあり,何等自覺症状も續發症もない症例もあるのはいうまでもない。破裂した腫瘍が如何なる性質のものであるかは内性器の所見や病歴によつてある程度推知出來るが,確實な診斷は開腹所見による外はないであろう。實際に双合診の最中に附屬器の腫瘍が突然破裂した場合,直ちに開腹手術を行うべきか否かについて主治醫は迷うことがある。私もこの様な症例を數例經驗したが,その中で記録の確かな次の4例についてその概要を述べ御參考に供し度いと思う。
 症例1木○と○,29歳,1回纏妊。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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