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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科7巻8号

1953年08月発行

文献概要

抄録

産褥期婦人及び猿の血中progesterone,他

著者: 青木 R. Forbes.

所属機関:

ページ範囲:P.496 - P.500

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 1951年にForbesが分娩後間も無い時期の婦人及び猿の血液中にprogesteroneの存在する事を發表したが,其の血液中のprogesteroneと乳汁分泌が始まる時期との關係は不明のままであつた。今回は11名の産褥婦人と3匹の産褥の猿に就て血中progesteroneを乳汁分泌と照し合わせてHooker & Forlesの微量定量を行つた。婦人からの採血は最初分娩後12時間以内に1回其の後4〜10日間(即ち産褥婦人の入院期間)にわたつて行つた猿の採血は分娩後45分,4時間,30時間其の後25〜36日間の内2〜5回行つた,定量を行つた11名の婦人で6名は授乳を行つたが殘り5名中2名は全く乳汁分泌は認められず從つて授乳も行われなかつたが,明らかに乳汁分泌があつたのに授乳しなかつた3名の婦人があつた。猿は3匹中2匹は乳汁分泌が無かつた授乳を行つた1匹の猿の場合子供は双生子であつた。以上の様な状態の血中progesterone の定量値をグラフで各々を比較するに授乳婦人(H9)(()←實驗番號)と乳汁分泌があつて授乳しない婦人(H16),又同様に乳汁分泌があつて授乳しない婦人(H18)と全く乳汁分泌の認められない婦人(H17),以上の様に條件が異る場合のグラフの曲線が相似して定量値も大差無いのであつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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