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第3回綜合醫學賞入選論文
娩期妊娠中毒症の治療
著者: 松岡廣次1
所属機関: 1大阪赤十字病院産婦人科
ページ範囲:P.549 - P.559
文献購入ページに移動I.緒論
I)二つの生命に對する治療
妊娠中毒症の治療は大家でさえも非常にむつかしいとされている。即ち本症は原因,本態が未だ不明なるのみならず,臨床像並びに經過も多種多様である。從つて治療についても色々と意見が分れていてどの様な治療を如何なる時期に加えるのが適當であるか臨床醫は迷わされることがある。然し産科の診療時屡々遭遇する疾病であり青年醫師といえども治療に際しては二つの生命を同時にあずかり其の治療技術如何は母兒の生命を左右することもあり,又その時々の症状により刻々變化に應ずる治療が必要で一番醫師の手腕を要するものである。
I)二つの生命に對する治療
妊娠中毒症の治療は大家でさえも非常にむつかしいとされている。即ち本症は原因,本態が未だ不明なるのみならず,臨床像並びに經過も多種多様である。從つて治療についても色々と意見が分れていてどの様な治療を如何なる時期に加えるのが適當であるか臨床醫は迷わされることがある。然し産科の診療時屡々遭遇する疾病であり青年醫師といえども治療に際しては二つの生命を同時にあずかり其の治療技術如何は母兒の生命を左右することもあり,又その時々の症状により刻々變化に應ずる治療が必要で一番醫師の手腕を要するものである。
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