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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻1号

2016年01月発行

文献概要

連載 Obstetric News

早産の予知と予防(3)─切迫早産の治療

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久レディースクリニック

ページ範囲:P.133 - P.134

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子宮収縮抑制療法は新生児転帰を改善するか?

 子宮収縮抑制療法は妊娠を短期間延長する可能性がある.その結果,適応があれば,第三次施設への転送および,出生前コルチコステロイド投与と神経保護目的の硫酸マグネシウム投与を可能にする.しかし,子宮収縮抑制療法が新生児転帰に対して直接的に良好な効果を与える,または,子宮収縮抑制薬によって得られる何らかの妊娠延長が、実際に新生児に対して有意のプラス効果を与えるという証拠はない.

 子宮収縮は,早産に先行して認められる最も多い徴候である.その理由から,子宮収縮の停止は,治療的介入の主要療法であった.硫酸マグネシウム,カルシウム・チャンネル遮断薬,オキシトシン拮抗薬,NSAIDs,β─アドレナリン受容体作動薬などの多くの薬剤が子宮収縮を抑制するために使用されてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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