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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻12号

2016年12月発行

文献概要

今月の臨床 卵胞発育を理解する─知っておくべき基礎知識 卵胞発育異常の病態と治療

多囊胞性卵巣症候群

著者: 矢野清人1 松崎利也1 苛原稔1

所属機関: 1徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野

ページ範囲:P.1117 - P.1123

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●PCOSの病態において,卵巣におけるアンドロゲン過剰産生とインスリン抵抗性の2つが重要である.

●近年の測定系の進歩により,PCOSの診断における血中テストステロン濃度測定の重要性が増している.

●FSH製剤を用いた排卵誘発の際にはOHSSを起こしやすいため,低用量漸増投与法が望まれる.

参考文献

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3)水沼英樹,他 : 「本邦における多嚢胞性卵巣症候群の新しい診断基準の設定に関する小委員会検討」報告.日産婦会誌59 : 1142─1147, 2007
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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