icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻2号

2016年03月発行

文献概要

連載 Estrogen Series・148

外傷性脳損傷とプロゲステロン(2)

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.239 - P.239

文献購入ページに移動
 前回に続いて外傷性脳損傷(traumatic brain injury : TBI)に対するプロゲステロン(progesterone)の効果についての試験をご紹介したい1)

 プロゲステロンは強力な神経ステロイドで,中枢神経系により合成される.動物試験では実験的頭部外傷後にプロゲステロンを投与すると脳浮腫,神経欠損,行動欠損などが減少することが示された.さらにプロゲステロンの投与は死亡率の減少と機能的アウトカムの改善をもたらすとの報告がなされ,プロゲステロンに対する期待は強まった.

参考文献

1) Skolnick BE, et al : A Clinical Trial of Progesterone for Severe Traumatic Brain Injury. New Engl J Med 371 : 2467─2476, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?