文献詳細
文献概要
連載 Estrogen Series・148
外傷性脳損傷とプロゲステロン(2)
著者: 矢沢珪二郎1
所属機関: 1ハワイ大学
ページ範囲:P.239 - P.239
文献購入ページに移動 前回に続いて外傷性脳損傷(traumatic brain injury : TBI)に対するプロゲステロン(progesterone)の効果についての試験をご紹介したい1).
プロゲステロンは強力な神経ステロイドで,中枢神経系により合成される.動物試験では実験的頭部外傷後にプロゲステロンを投与すると脳浮腫,神経欠損,行動欠損などが減少することが示された.さらにプロゲステロンの投与は死亡率の減少と機能的アウトカムの改善をもたらすとの報告がなされ,プロゲステロンに対する期待は強まった.
プロゲステロンは強力な神経ステロイドで,中枢神経系により合成される.動物試験では実験的頭部外傷後にプロゲステロンを投与すると脳浮腫,神経欠損,行動欠損などが減少することが示された.さらにプロゲステロンの投与は死亡率の減少と機能的アウトカムの改善をもたらすとの報告がなされ,プロゲステロンに対する期待は強まった.
参考文献
1) Skolnick BE, et al : A Clinical Trial of Progesterone for Severe Traumatic Brain Injury. New Engl J Med 371 : 2467─2476, 2014
掲載誌情報