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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻4号

2016年04月発行

増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド

2.不妊症の検査・診断 《女性因子》

クラミジア検査の適応と診断法

著者: 竹村由里1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院産婦人科

ページ範囲:P.48 - P.51

文献概要

Point
◉不妊症スクリーニング検査としては,クラミジア血清抗体検査を行い,陽性を示した場合にはパートナーとともに治療を行ったのちに卵管疎通性検査に進むことが望ましい.
◉クラミジア感染症では,卵管性不妊症に至ると腹腔鏡手術や生殖補助医療を必要としうることから,将来の不妊症や異所性妊娠を予防するために早期発見,早期治療が重要である.
◉そのためには不妊症例以外でもクラミジア抗原検査を積極的に行うことによって,無症候性クラミジア感染症の発見に努め,パートナーも同時に治療を行うことが大切である.

参考文献

1)厚生労働省 : 性感染症報告数.http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html
2)竹村由里,他 : クラミジア感染症.産婦の実際62 : 471─477,2013
3)日本生殖医学会(編) : 生殖医療の必修知識.pp85─92,日本生殖医学会, 2014
4)Land JA, et al : Epidemiology of Chlamydia trachomatis infection in women and the cost-effectiveness of screening. Hum Reprod Update 16 : 189─204, 2010
5)日本性感染症学会 : 性感染症 診断・治療ガイドライン2011.日性感染症会誌22 : 60─64, 2011
6)CDC : Sexually transmitted diseases treatment guidelines, 2010. MMWR 59 : RR─12, 2010
7)Coppus SF, et al : Chlamydia trachomatis IgG seropositivity is associated with lower natural conception rates in ovulatory subfertile women without visible tubal pathology. Hum Reprod 26 : 3061─3067, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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