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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻4号

2016年04月発行

増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド

2.不妊症の検査・診断

Q1 黄体機能不全の判定はどのようにすればよいですか?

著者: 田村博史1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科産科婦人科学

ページ範囲:P.118 - P.118

文献概要

A 一般的には,①基礎体温の高温相が10日未満,②黄体期中期の血中プロゲステロン値が2,3回連続して10ng/mL未満,③子宮内膜日付診の異常,のいずれか1つ該当すれば黄体機能不全と診断します.

 しかし,これらの検査結果が臨床成績と必ずしも相関せず,周期によって黄体機能は異なることも報告されています(連続して黄体機能不全を呈する頻度は50〜80%).

 子宮内膜日付診の異常と黄体機能不全には関係がみられないとする報告が多く,黄体機能不全のスクリーニング検査とすることには否定的な意見も多くあります.実際には,基礎体温と黄体期中期のプロゲステロン値で総合的に判定します.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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