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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻4号

2016年04月発行

増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド

4.一般不妊治療:手術療法

Q5 子宮内腔に変形のない筋腫を認めた場合,手術を勧めるべきでしょうか?

著者: 谷口佳代1 泉谷知明1 前田長正1

所属機関: 1高知大学産科婦人科

ページ範囲:P.179 - P.179

文献概要

A 子宮内腔に変形のない子宮筋腫は,妊孕能に影響する可能性は低いと考えられます.しかし,筋腫合併妊娠では,流・早産,前期破水,胎位異常,胎盤早期剝離,子宮内胎児発育遅延,微弱陣痛,産道通過障害,弛緩出血などが増加することが知られています.筋腫が不妊の原因でなくとも,産科合併症のリスクが増加すると推測される場合には,不妊治療に先んじて子宮筋腫の治療を行うことも検討する必要があります.

参考文献

1)Pritts EA, et al : Fibroids and infertility : an updated systematic review of the evidence. Fertil Steril 91 : 1215─1223, 2009
2)Oliveira FG, et al : Impact of subserosal and intramural uterine fibroids that do not distort the endometrial cavity on the outcome of in vitro fertilization-intracytoplasmic sperm injection. Fertil Steril 81 : 582─587, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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