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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻4号

2016年04月発行

増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド

5.人工授精

配偶者間人工授精の適応と実施法

著者: 都竹理1

所属機関: 1都竹産婦人科医院

ページ範囲:P.185 - P.191

文献概要

Point
◉最近高齢の不妊患者が増加している.そのため漫然と配偶者間人工授精(AIH)を繰り返している余裕はなく,ベストの方法でAIHを行い,2回,遅くとも3回目までに結論を出さねばならない.
◉そのため,①複数個の卵胞を左右の卵巣から発育させ,②排卵の時期に一致してAIHを行う.③そしてできるだけ多くの良好な夫の精子を子宮腔内に注入する.
◉上記の方法でAIHを行い首尾よく妊娠した場合,多胎や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)に陥ることがある.そのことを前もって夫婦によく説明しておき,いざOHSSになった場合,入院を含め的確な治療を行わねばならない.

参考文献

1)都竹 理 : 不妊治療はどうあるべきか ; 私達が行っているAIH(妊娠した周期と,しなかった周期の各種データの比較).産婦治療80 : 1108─1116, 2000
2)都竹 理 : 人工授精の適応と限界.産婦治療85 : 533─537, 2002
3)都竹 理 : 配偶者間人工授精(AIH); 必携 今日の生殖医療.産婦治療88増刊(suppl): 193─198, 2004
4)都竹 理 : 効果的人工授精法(AIH).進化していく体外受精progress改訂4版.pp48─51,メジカルビュー,2005
5)兼子 智,他 : 精子処理─良好ヒト精子の選別.日本臨床エンブリオロジスト研究会,他(編): エンブリオロジストのためのART必須ラボマニュアル.医歯薬出版,2005
6)吉田丈児,他 : 配偶者間人工授精の妊娠率改善,安全性向上のための工夫は? 臨婦産62 : 483─487, 2008
7)兼子 智 : ヒト精子の凍結保存.HORM FRONT GYNECOL 20 : 19─23, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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