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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻4号

2016年04月発行

文献概要

増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド 5.人工授精

提供精子を用いた人工授精の適応と実施法

著者: 久慈直昭1 長谷川朋也1 大石康文1 小島淳哉1 長谷川瑛1 伊東宏絵1 井坂恵一1

所属機関: 1東京医科大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.192 - P.197

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Point
◉提供精子を用いた人工授精は,現在わが国で匿名で行われている.
◉告知をせずに後で子どもが偶然知ったときには心に深い傷を負うため,親子関係を安定させるために子どもへの積極的告知が必要である.
◉出自を知る権利を認めるかどうか,親子関係の法的規定など,今後さまざまな問題を解決する必要がある.

参考文献

1)日本産科婦人科学会 : 提供精子を用いた人工授精に関する見解.2015年6月 http://www.jsog.or.jp/ethic/teikyouseishi_20150620.html
2)厚生科学審議会生殖補助医療部会 : 「精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療制度の整備に関する報告書」.2003年4月28日 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/04/s0428-5a.html
3)Hoy J, et al : Perinatal and obstetric outcomes of donor insemination using cryopreserved semen in Victoria, Australia. Hum Reprod 14 : 1760─1764, 1999
4)Donor Conception Network : Zannah's thoughts, 2007 http://www.dcnetwork.org/story/zannah%E2%80%99s-thoughts
5)Golombok S, et al : The European study of assisted reproduction families : the transition to adolescence. Hum Reprod 17 : 830─840, 2002
6)Lycett E, et al : Offspring created as a result of donor insemination : a study of family relationships, child adjustment, and disclosure. Fertil Steril 82 : 172─179, 2004
7)Scheib JE, et al : Adolescents with open-identity sperm donors : reports from 12-17 year olds. Hum Reprod 20 : 239─252, 2005
8)厚生科学審議会先端医療技術評価部会 生殖補助医療技術に関する専門委員会 : 精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療のあり方についての報告書.2000年12月 http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s0012/s1228-1_18.html
9)久慈直昭 : 生殖医療における新たな枠組み構築〜非配偶者間人工授精における告知と出自を知る権利に関する研究.厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)「生殖補助医療により生まれた児の長期予後の検証と生殖補助医療の医療技術の標準化に関する研究」平成24年度研究報告書(主任研究者 ; 吉村𣳾典).pp286─297,2012
10)久慈直昭 : 生殖医療における新たな枠組み構築〜非配偶者間人工授精における告知と出自を知る権利に関する研究.厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)「生殖補助医療により生まれた児の長期予後と技術の標準化に関する研究」平成25年度研究報告書(主任研究者 ; 苛原 稔).pp77─94,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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