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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻4号

2016年04月発行

増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド

5.人工授精

Q1 人工授精における精子調整の留意点について教えてください

著者: 都竹理1

所属機関: 1都竹産婦人科医院

ページ範囲:P.202 - P.203

文献概要

A 良好な精子を得るためベストの条件で精子の調整を行いましょう.そのため人工授精(AIH)当日は必ず夫に来院してもらい,静かな採精室でリラックスした雰囲気で存分に採取してもらいます.

 夫の精子は1回の射精ですべてが排出されず,約1/3が残っています.そのため2回続けて精液を採取し(できれば30分以内に),2回分を合わせて丁寧に調整して良好な精子を選別して精製します.

 それでも不十分な場合は,あらかじめ別の日に上記の方法で精子を調整して凍結保存しておき,当日の分と合わせてAIHに供します.

参考文献

1)兼子 智,他 : 精子処理─良好ヒト精子の選別.日本臨床エンブリオロジスト研究会,他(編) : エンブリオロジストのためのART必須ラボマニュアル.医歯薬出版,2005
2)吉田丈児,他 : 配偶者間人工授精の妊娠率改善,安全性向上のための工夫は? 臨婦産62 : 483─487, 2008
3)兼子 智 : ヒト精子の凍結保存.HORM FRONT GYNECOL 20 : 19−23, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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