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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科70巻6号

2016年06月発行

文献概要

今月の臨床 若年女性の外来診療に役立つ基礎知識

月経周期調整法

著者: 田坂慶一1

所属機関: 1田坂クリニック産婦人科・内科

ページ範囲:P.502 - P.506

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●月経周期調整(周期短縮または延長)を行うためには,女性の月経周期,持続期間とともに最終月経の確認と月経周期調整の目的を明確にする必要がある.

●月経周期短縮の目的では,月経開始5日目から10〜14日,中用量OCを服用する.服用中止後2〜3日で消退出血が来る.

●月経周期の延長のためには,予定月経の5日前から中用量OC内服開始,服用中止後,出血が始まる.月経が全く不順の場合には8〜10日前から中用量OC服用開始,翌々日までに月経発来したら内服中止でよい.それ以後発来予定の月経は回避できる.

参考文献

1)日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会(編) : 産婦人科診療ガイドライン─婦人科外来編 2014.CQ404 月経周期の移動方法は?
2)青野敏博,苛原 稔(編) : 産婦人科外来処方マニュアル
3)卵胞・黄体ホルモン.林 昌洋,他(編) : 実践 妊娠と薬 第2版.p683,株式会社じほう,2010
4)Hamerlinck JV, et al : Postponement of withdrawal bleeding in wemen using low-dose combined oral contraceptives. Contraception 35 : 199─205, 1987
5)日本産科婦人科学会(編) : OC,LEPガイドライン2015
6)van Hylckama Vileg A, et al : The venous thrombotic risk of oral contraceptives, effects of oestrogen dose and progestogen type : results of the MEGA case-control study. BMJ 339 : 1─8, 2009
7)Jande de JongeXA, Effect of menstrual cycle on exercise performance. Sports Med 33 : 833─851, 2003
8)日本体育協会(編) : アンチ・ドーピング 使用可能薬リスト 2016年3月改訂版

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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