文献詳細
今月の臨床 卵管は脇役か?─その生理と病態
卵管の病理
文献概要
●クラミジアや淋菌による卵管炎は,放置すると不妊症や異所性妊娠の原因になる.自覚症状がわずかであっても積極的に検査し,速やかに治療を行う.また,パートナーに必ず検査を勧める.
●卵管炎や骨盤内炎症疾患を疑う症例は,経腟超音波検査などの画像診断を併用し,卵管水腫や卵管留膿腫の有無を確認する.
●治療は,原因菌に応じて適切な抗菌薬を選択し行う.黄色ブドウ球菌,大腸菌は,耐性菌が存在するため,難治例は薬剤感受性試験の結果に基づき抗菌薬を変更する.また,淋菌性卵管炎の治療は,経口薬でなく,セフトリアキソン(注射剤)を第一選択とする.
●卵管炎や骨盤内炎症疾患を疑う症例は,経腟超音波検査などの画像診断を併用し,卵管水腫や卵管留膿腫の有無を確認する.
●治療は,原因菌に応じて適切な抗菌薬を選択し行う.黄色ブドウ球菌,大腸菌は,耐性菌が存在するため,難治例は薬剤感受性試験の結果に基づき抗菌薬を変更する.また,淋菌性卵管炎の治療は,経口薬でなく,セフトリアキソン(注射剤)を第一選択とする.
参考文献
1)保田仁介 : 最新・感染症治療指針(島田 馨 編).pp172─179,医薬ジャーナル社,1998
2)出口 隆 : Mycoplasma genitalium感染と妊娠.産婦治療102 : 683─689, 2011
3)Sexually transmitted diseases treatment guidelines, 2015 Centers for Disease Control and Prevention. http://www.cdc.govhttp : std/tg2015/
4)JAID/JSC感染症治療ガイド・ガイドライン作成委員会(編) : JAID/JSC感染症治療ガイド2014.日本感染症学会・日本化学療法学会,2014
5)日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会(編集・監修) : 産婦人科診療ガイドライン─婦人科外来編2014.日本産科婦人科学会事務局,2014
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