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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科71巻1号

2017年01月発行

文献概要

連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール

分娩後に診断された子宮頸癌合併妊娠の1例

著者: 間崎和夫1 武井成夫1

所属機関: 1大森赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.160 - P.164

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症例
▶患者 : 30歳台,1回経妊1回経産.
▶主訴 : 妊娠27週,腰痛,性器出血.
▶既往歴 : 虫垂炎.
▶現病歴

 妊娠初期から妊婦健診は前医で行い,妊娠7週時の子宮頸部細胞診はクラスⅠであった.妊娠18週頃より腰痛と性器出血を認め,腰痛は前医の整形外科で腰椎椎間板ヘルニアの疑いとされ,アセトアミノフェンを投与されていた.性器出血は子宮腟部びらんと頸管ポリープが原因とされた.しかし,腰痛が徐々に増強し,妊娠27週時に妊婦健診と腰痛管理目的で当科へ紹介された.

参考文献

1)三枝美智子,他 : 細胞診陰性を繰り返した進行子宮頸癌合併妊娠の1例.日産婦東京地方部会誌56 : 515─519,2007
2)谷口智子,他 : 子宮頸癌合併妊娠14例の診断時期とその経過について.日産婦誌68 : 691(S-539),2016
3)川端伊久乃,他 : 急激な経過をたどった妊娠合併子宮頸部浸潤癌の1例.日産婦関東連合会報43 : 157,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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