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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科71巻1号

2017年01月発行

文献概要

連載 Obstetric News

前回帝切後の試験分娩禁忌

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久レディースクリニック

ページ範囲:P.166 - P.168

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 米国における帝切後経腟分娩(VBAC)率は,1990年代中頃の28.3%から2006年の8.5%に減少した.米国の多くの病院は,訴訟の恐れや設備不足から帝切後試験分娩(trial of labor after cesarean section : TOLAC)提案を中止している.同時に,同期間(1990年代中頃〜2006年)に帝切率は20%から31%に増加し,米国国立衛生研究所(NIH)は,VBACに適切な患者に対して各施設がTOLAC選択を容易にすることを勧めている.

 大きな腹式手術を回避できるVBACの有益な効果は,多量出血と感染を減少させることである.さらに,VBACは,内臓損傷のリスクと将来の妊娠で前置胎盤を含む反復帝切の累積的影響を回避できる.

参考文献

・Landon MB : Semin Perinatol 34 : 267, 2010
・Scifres CM, et al : Am J Perinatol 18 : 181, 2011
・ACOG Pract Bull No.115, Obstet Gynecol 116 : 450, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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