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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科71巻2号

2017年03月発行

連載 Obstetric News

帝王切開後の経腟試験分娩中の子宮破裂

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久レディースクリニック

ページ範囲:P.280 - P.281

文献概要

 帝王切開(帝切)後の経腟試験分娩(trial of labor after cesarean delivery : TOLAC)には論争の歴史がある.転帰に対するデータが累積され,よくあることではないものの合併症が壊滅的だという慎重な意見が持ち上がった.その結果,TOLACを提案する医師と施設数同様に,TOLACを希望する女性数が急激に減少する結果に繋がった.

 経腟分娩成功となるTOLACは選択的反復帝切より少ない合併症に関連することをデータが示している.しかし,TOLAC不成功は選択的反復帝切より重篤な合併症が高率である.帝切後経腟分娩(vaginal birth after cesarean section : VBAC)成功は,特有の母体の臨床的因子に基づき,正確度はあまり高くないものの,予測が可能である(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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