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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科71巻7号

2017年07月発行

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

若年女性のスポーツ障害の現状

著者: 久保田俊郎1

所属機関: 1東京共済病院

ページ範囲:P.600 - P.604

文献概要

●日本産科婦人科学会では,女子大学生アスリート中心の約2,000名を対象とした大規模なアンケート調査を行い,スポーツ障害の実態を明らかにした.

●女性アスリートでは,月経随伴症状として月経困難症,月経前症候群が高頻度にみられ,また無月経や疲労骨折の発生頻度も有意に高いことが示された.

●この調査・研究はAMED研究事業として行政レベルで継続され,さらに日産婦学会主導で女性アスリートのヘルスケアに関する管理指針も作成中で,彼女らへの健康管理の取り組みが現在積極的に行われている.

参考文献

1)能瀬さやか,他 : 女性トップアスリートにおける無月経と疲労骨折の検討.日臨スポーツ医会誌22 : 67─74, 2014
2)De Souza MJ, et al : Misunderstanding the female athlete triad : refuting the IOC consensus statement on relative energy deficiency in sport(RED-S). Br J Sports Med 48 : 1461─1465, 2014
3)高松 潔,他 : 女性ヘルスケア ; 女性アスリートのヘルスケアに関する小委員会報告.日産婦会誌68 : 1411─1412, 2016
4)北脇 城 : 女性選手および指導者に対するOC・LEP使用実態調査〜月経困難症〜,若年女性のスポーツ障害の解析.日産婦会誌68(4)付録 : 38─47, 2016
5)Yonkers KA, et al : Premenstrual syndrome. Lancet 371 : 1200─1210, 2008
6)武田 卓 : PMS/PMDDがパフォーマンスへ与える影響についての検討〜競技特性の比較〜,若年女性のスポーツ障害の解析.日産婦会誌68(4)付録 : 48─57, 2016
7)大須賀穣 他 : アスリートの月経周期異常の現状と無月経に影響を与える因子の検討,若年女性のスポーツ障害の解析.日産婦会誌68(4)付録 : 4─15, 2016
8)柳下和慶,他 : 女性選手における疲労骨折のリスクファクター・バイオメカニクス因子の探索,若年女性のスポーツ障害の解析.日産婦会誌68(4)付録 : 26─35, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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