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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科71巻7号

2017年07月発行

文献概要

連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール

子宮肉腫と術前診断したが,MRIでは類内膜腺癌を考えるべきであった1例

著者: 小林梓1 伊藤郁朗1

所属機関: 1国立病院機構高崎総合医療センター産婦人科

ページ範囲:P.668 - P.672

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症例
▶患者

 65歳,4経妊2経産.閉経50歳.
▶主訴

 不正性器出血.
▶既往歴

 非結核性抗酸菌症(内服加療中),子宮筋腫.
▶現病歴

 2年前まで子宮筋腫に対して当院で経過観察していたが,筋腫の増大を認めないため終診とした.1年前より不正出血を自覚し,前医を受診した.複数回の内膜細胞診の結果は陰性であったが,症状の改善に乏しく,筋腫も増大傾向であったため,精査・加療目的に当院を紹介受診した.

参考文献

1)日本産科婦人科学会(編) : 子宮体癌取扱い規約,第3版.pp15─21,金原出版,2012
2)日本婦人科腫瘍学会(編) : 子宮体がん治療ガイドライン,2013年版.p160,金原出版,2013
3)Santos P, et al : Uterine sarcomas : clinical presentation and MRI features. Diagn Interv Radiol 21 : 4─9, 2015
4)Sumi A, et al : Assessment of MR imaging as a tool to differentiate between the major histological types of uterine sarcomas. Magn Reson Med Sci 14 : 295─394, 2015
5)Hernández Mateo P, et al : Uterine sarcoma vs adenocarcinoma : Can MRI distinguish between them? Radiologia 58 : 199─206, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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