文献詳細
今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点
CQ309-1(新規)
文献概要
●白衣高血圧とは,診察室血圧は高血圧を示すが携帯型24時間血圧計(ABPM)で測定した昼間平均血圧や24時間血圧は正常を示す状態である.
●家庭血圧測定・自由行動下血圧測定は妊娠中の高血圧の診断に有用で,重症妊娠高血圧腎症では夜間に血圧が低下しない,あるいは上昇するものが大半を占めるとされている.
●子癇の発症リスクを考慮し,痙攣の有無にかかわらず,180/120mmHg以上の高血圧が認められたら高血圧緊急症と診断し,降圧治療を開始する.
●妊娠高血圧腎症軽症および妊娠高血圧軽症症例では,妊娠40週未満をめどに分娩誘発を考慮する.妊娠高血圧重症症例では,妊娠高血圧腎症に準じて管理する.
●家庭血圧測定・自由行動下血圧測定は妊娠中の高血圧の診断に有用で,重症妊娠高血圧腎症では夜間に血圧が低下しない,あるいは上昇するものが大半を占めるとされている.
●子癇の発症リスクを考慮し,痙攣の有無にかかわらず,180/120mmHg以上の高血圧が認められたら高血圧緊急症と診断し,降圧治療を開始する.
●妊娠高血圧腎症軽症および妊娠高血圧軽症症例では,妊娠40週未満をめどに分娩誘発を考慮する.妊娠高血圧重症症例では,妊娠高血圧腎症に準じて管理する.
参考文献
1)日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編集・監修) : 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2014.CQ004-1 妊娠中の静脈血栓塞栓症(VTE)の予防は? pp10─14,CQ401-2 分娩後の静脈血栓塞栓症(VTE)の予防は? pp15─18,日本産科婦人科学会,2014 URL : http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_sanka_2014.pdf
2)日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編集・監修) : 産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017.CQ004-3 妊娠・産褥期に深部静脈血栓塞栓症(DVT)や肺血栓塞栓症(PTE)の発症を疑ったら? pp20─25,日本産科婦人科学会,2017
3)日本妊娠高血圧学会(編) : 妊娠高血圧症候群の診療指針2015 Best Practice Guide.メジカルビュー社,2015
4)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編) : 高血圧治療ガイドライン2014.日本高血圧学会,2014 URL : http://www.jpnsh.jp/data/jsh2014/jsh2014v1_1.pdf
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