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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科72巻1号

2018年01月発行

文献概要

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール 母子感染症

HBV

著者: 久保隆彦1

所属機関: 1シロタ産婦人科

ページ範囲:P.93 - P.99

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●B型肝炎キャリア妊婦には新方式による予防を必ず行う.出生後できる限り早期に,少なくとも12時間以内にHBグロブリンとワクチンを,1か月健診でワクチンを接種する.

●生後6か月に3回目のワクチン接種とその後の抗体獲得検査を小児科に依頼する.その際に「B型肝炎母子感染予防接種記録」を利用し,母子手帳に添付する.

●妊婦の同居家族にHBキャリアの有無を妊娠初期に確認し,いる場合には定期接種として出生直後,生後1,6か月にHBワクチンを接種し,水平感染を予防する.

参考文献

1)Shi Z, et al : Lamivudine in late pregnancy to interrupt inutero transmission of hepatitis B virus : a systematic review and meta-analysis. Obstet Gynecol 116 : 147─159, 2010
2)Lai MW, et al : Increased seroprevalence of HBV DNA with mutations in the s gene among individuals greater than 18 years old after complete vaccination. Gastroenterology 143 : 400─407, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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