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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科72巻10号

2018年10月発行

連載 Estrogen Series・175

米国における自殺率の変化

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.1030 - P.1030

文献概要

 アトランタに本拠を置くアメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention : CDC)の統計によれば,米国の自殺率は1999から2016に至る期間に,全米を通して,25%増加した.また,2016年には殺人件数の2倍以上の割合で自殺件数が増加した.最近でも著名なファションデザイナーがキャリアのピークで自殺をはかり新聞紙上を賑わした.彼女の夫によれば,このデザイナーは数年以来うつと不安とに悩まされていた.

 年齢10歳以上の人を対象にすると,2016年には45,000人が自殺している.自殺率はデラウェア州の6%からノースダコタ州の57%に至るまで,さまざまである.さまざまな自殺防止策にもかかわらず,自殺率の減少を示す州はわずかに1州のみである.自殺率の増加に寄与するものは,社会的な孤立化,精神疾患の治療機会の不足,薬剤や麻薬の乱用,アルコールの乱用,銃所有,居住場所の喪失,などである.

参考文献

Bennedict Carely. Suicide rates increase nationwide, CDC reports. New York Times.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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