文献詳細
今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識
診断法
標準化された精液検査法・自宅で行えるスマートフォンを利用するCASAシステムについて
著者: 渡邊倫子1 山崎一恭234 岩本晃明2
所属機関: 1山王病院リプロダクションセンター・婦人科内視鏡治療センター 2山王病院リプロダクションセンター・婦人科内視鏡治療センター男性不妊部門 3筑波学園病院泌尿器科 4筑波学園病院リプロダクションセンター
ページ範囲:P.1054 - P.1061
文献概要
●精液検査をMakler chamberで行う場合,精子濃度の測定はホルマリン固定して測定すると精度が上がる.精液量は5μLを載せること.目視より20〜40%程度精子濃度が高くなる.
●スマートフォンによる自宅で行えるCASAの精度は,目視と比較すると芳しくない.しかし男性患者が病院に来たがらない,恥ずかしい,忙しいなどの理由で来院しない患者への受診の動機付けにはなる.
参考文献
掲載誌情報