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連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
治療に苦慮した難治性リンパ囊胞の1例
著者: 舟本寛1
所属機関: 1富山県立中央病院産婦人科
ページ範囲:P.1134 - P.1139
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子宮がんなどの婦人科悪性腫瘍に対して後腹膜リンパ節郭清術は一般的に行われている手術療法であり,術後のリンパ囊胞は時折認められる合併症である.それが無症候性の場合は治療不要であり,多くは自然に吸収される.しかし,水尿管,水腎症,感染,深部静脈血栓症,下肢リンパ浮腫,腸閉塞などを引き起こす有症候性のリンパ囊胞は治療の対象となる.今回,症候性骨盤リンパ囊胞に対して,ICG蛍光リンパ管造影法にて囊胞内のリンパ液の漏出部位と思われる箇所にクリップをかけ,さらにフィブリン糊を散布し,治療した症例を経験したので報告する.
子宮がんなどの婦人科悪性腫瘍に対して後腹膜リンパ節郭清術は一般的に行われている手術療法であり,術後のリンパ囊胞は時折認められる合併症である.それが無症候性の場合は治療不要であり,多くは自然に吸収される.しかし,水尿管,水腎症,感染,深部静脈血栓症,下肢リンパ浮腫,腸閉塞などを引き起こす有症候性のリンパ囊胞は治療の対象となる.今回,症候性骨盤リンパ囊胞に対して,ICG蛍光リンパ管造影法にて囊胞内のリンパ液の漏出部位と思われる箇所にクリップをかけ,さらにフィブリン糊を散布し,治療した症例を経験したので報告する.
参考文献
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