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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科72巻12号

2018年12月発行

連載 Obstetric News

誘発分娩を考える(1)─ローリスク未産婦 : 陣痛誘発vs待機管理(ARRIVE trial)

著者: 武久徹1

所属機関: 1武久レディースクリニック

ページ範囲:P.1248 - P.1249

文献概要

 分娩時期に関する推奨は母体と周産期リスクのバランスに基づいている.周産期転帰不良は,満期出産と比べ医学的適応なしでの妊娠39週未満の出産と関連がある(AJOG 211 : 265. e1, 2014).妊娠41週以降の妊婦は,周産期リスクが増加することから出産が勧められている(ACOG Pract Bull, #124, 2014年).

 妊娠39週0日〜妊娠40週6日になった場合,周産期の有益な効果の科学的証拠がないため,そして,特に未産婦群で,帝王切開率がより高くなることとその他の母体不良転帰につながる懸念があるため,実際には選択的陣痛誘発が回避されてきた(ACOG Pract Bull#107, 2009年).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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