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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科72巻4号

2018年04月発行

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

【症状編】代表的な症状からの疾患鑑別 《婦人科外来》

不正性器出血/過多月経/希発月経

著者: 梶原健1

所属機関: 1埼玉医科大学産科婦人科

ページ範囲:P.11 - P.15

文献概要

不正性器出血

鑑別診断のポイント
❖妊娠,悪性腫瘍に関連する除外診断を早期かつ確実に行う.
❖内分泌的問題に起因する不正出血を機能性出血という.
❖多くの疾患が詳細な病歴聴取により鑑別可能となる.


過多月経

鑑別診断のポイント
❖過多月経の有無は臨床的には,鉄欠乏性貧血の有無によって判断してよい.
❖腟鏡診,双合診,経腟超音波検査により,子宮病変の有無を確認する.
❖若年者では白血病,先天性血液疾患,自己免疫疾患などにより過多月経を起こすことがあるので,注意を要する.


希発月経

鑑別診断のポイント
❖月経周期が39日以上3か月以内を希発月経と定義する.
❖希発月経の原因として最も多いのは多囊胞性卵巣症候群である.

参考文献

1)日本産婦人科医会(編) : 研修ノートNo.3不正性器出血.日本産科婦人科学会,2004
2)日本産科婦人科学会(監・編) : 産科婦人科用語集・用語解説集,改訂第3版.日本産科婦人科学会,2013
3)日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(監・編) : 器質性疾患のない過多月経の薬物療法は? 産婦人科診療ガイドライン─婦人科外来編2014.pp115─116,日本産科婦人科学会,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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