文献詳細
増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【症状編】代表的な症状からの疾患鑑別 《婦人科外来》
文献概要
鑑別診断のポイント
❖帯下の増量,悪臭,膿性変化やそれに伴う不快感などの帯下異常・腟炎症状は最も頻度の高い婦人科的愁訴の1つであるが,その原因として細菌性腟症,外陰腟カンジダ症,腟トリコモナス症の3つが90%以上を占める1).
❖そのほか,年齢やsexual activityなどの背景因子および外陰・腟・子宮腟部の診察所見により,低エストロゲン状態に伴う萎縮性腟炎やクラミジア,淋菌による子宮頸管炎も念頭におく必要がある.
❖上記疾患は無自覚・無症候性であることもある.産婦人科プライマリ・ケア診療に際しては本人の訴えがなくても,骨盤内炎症性疾患への進展リスクや,妊婦においては妊娠経過や児へのリスクも念頭において適切に診断すべきである.
❖帯下の増量,悪臭,膿性変化やそれに伴う不快感などの帯下異常・腟炎症状は最も頻度の高い婦人科的愁訴の1つであるが,その原因として細菌性腟症,外陰腟カンジダ症,腟トリコモナス症の3つが90%以上を占める1).
❖そのほか,年齢やsexual activityなどの背景因子および外陰・腟・子宮腟部の診察所見により,低エストロゲン状態に伴う萎縮性腟炎やクラミジア,淋菌による子宮頸管炎も念頭におく必要がある.
❖上記疾患は無自覚・無症候性であることもある.産婦人科プライマリ・ケア診療に際しては本人の訴えがなくても,骨盤内炎症性疾患への進展リスクや,妊婦においては妊娠経過や児へのリスクも念頭において適切に診断すべきである.
参考文献
1)Egan ME, et al : Diagnosis of vaginitis. Am Fam Physician 62 : 1095─1104, 2000
2)The American College of Obstetricians and Gynecologists : Guidelines for Women's Health Care, A Resource Manual, 4th Edition. pp615─617, 2014
3)Workowski KA, et al : Centers for Disease Control and Prevention(CDC) : Sexually transmitted diseases treatment guidelines, 2015.MMWR Recomm Rep 64 : 55─60, 2015
4)日本性感染症学会 : 性感染症診断・治療ガイドライン2016.日性感染症会誌27(1): 30─32,83─86,2016
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