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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科72巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック! 【疾患編2】不妊・不育 《一般不妊治療》

ゴナドトロピン療法

著者: 木田尚子1 松本みお1 岡田英孝1

所属機関: 1関西医科大学産科学婦人科学講座

ページ範囲:P.140 - P.144

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外来管理のポイント
❖ゴナドトロピン療法とは,FSH作用を有する製剤で卵胞発育を促し,LH作用をもつhCGで排卵を惹起させる強力な排卵誘発法である.
❖ゴナドトロピン療法は,多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群などの副作用に注意が必要である.
❖遺伝子組み換え技術の進歩により,rec FSH製剤やrec hCG製剤が開発され,患者の通院負担の軽減が可能となった.また,海外では長時間作用型のFSH製剤が臨床応用されており,投与回数を減少できるという特徴がある.

参考文献

1)Gerli S, et al : Recombinant versus urinary follicle-stimulating hormone in intrauterine insemination cycles : a prospective, randomized analysis of cost effectiveness. Fertil Steril 82 : 573─578, 2004
2)日本生殖医学会(編): 生殖医療の必修知識.pp163─167, 2014
3)日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(監・編) : 産婦人科診療ガイドライン─婦人科外来編2017,pp205─208,日本産科婦人科学会,2017
4)千石一雄,他 : ゴナドトロピン製剤─FSH製剤.柴原浩章(編) : 不妊・不育診療指針.pp253─256,中外医学社,2016
5)Youssef M, er al : Recombinant versus urinary human chronic gonadotropin for final oocyte maturation triggering in IVF and ICSI cycles. Cochrane Database Syte Rev(4): CD003719, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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