文献詳細
増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編4】更年期・老年期
文献概要
外来管理のポイント
❖更年期以降の不正出血は婦人科医ならばしばしば経験する症状であるが,その原因となる疾患の鑑別には,悪性腫瘍の除外診断は必須である.
❖不正出血はまず出血部位を目視で確認し,その部位に対して適切に検査を行いながら,出血原因を探ることが重要である.
❖閉経後の出血や帯下の原因として萎縮性腟炎が散見されるが,他疾患の鑑別を行ったうえで,エストロゲン腟剤を使用する.
❖更年期以降の不正出血は婦人科医ならばしばしば経験する症状であるが,その原因となる疾患の鑑別には,悪性腫瘍の除外診断は必須である.
❖不正出血はまず出血部位を目視で確認し,その部位に対して適切に検査を行いながら,出血原因を探ることが重要である.
❖閉経後の出血や帯下の原因として萎縮性腟炎が散見されるが,他疾患の鑑別を行ったうえで,エストロゲン腟剤を使用する.
参考文献
1)髙松 潔 : 産婦人科救急対応マニュアル,4 不正出血があったら,3)閉経前後.産と婦73 : 1506─1512, 2006
2)Fraser IS : Changes in the menstrual pattern during the perimenopause.Treatment of the postmenopausal woman. Lippincott Williams&Wilkins,pp69─74, Philadelphia, 1999
3)小川真里子 : 中高年女性に多くみられる症候とその対策.産と婦83 : 428−432, 2016
4)大塚伊佐夫,他 : 閉経後の出血.産婦の治療84 : 530─533, 2002
5)Bakour SH, et al : The diagnostic accuracy of ultrasound scan in predicting endometrial hyperplasia and cancer in postmenopausal bleeding. Acta Obstet Gynecol Scand 78 : 447─451, 1999
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