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増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編6】良性婦人科疾患
文献概要
外来管理のポイント
❖良性卵巣腫瘍の治療前診断は,あくまでも推定診断であることを説明し,症状出現やサイズ増大で精査や手術が必要となる可能性を理解してもらう.
❖現在症状がなくとも腫瘍が変化する可能性を説明し,定期的なフォローの必要性を理解してもらう.
❖子宮内膜症性囊胞や成熟奇形腫などの長期的変化(フォロー中の悪性腫瘍の発生や悪性転化など)についても説明が必要である.
❖良性卵巣腫瘍の治療前診断は,あくまでも推定診断であることを説明し,症状出現やサイズ増大で精査や手術が必要となる可能性を理解してもらう.
❖現在症状がなくとも腫瘍が変化する可能性を説明し,定期的なフォローの必要性を理解してもらう.
❖子宮内膜症性囊胞や成熟奇形腫などの長期的変化(フォロー中の悪性腫瘍の発生や悪性転化など)についても説明が必要である.
参考文献
1)Curtin JP : Management of the adnexal mass. Gynecol Oncol 55 : S42─S46, 1994
2)日本産科婦人科学会・日本病理学会(編) : 卵巣腫瘍・卵管癌・腹膜癌取扱い規約 病理編.p20,金原出版,2016
3)日本超音波医学会用語・診断基準委員会 : 卵巣腫瘤のエコーパターン分類の公示について.J Med Ultrasonics 27 : 912─914, 2000
4)崔 華,他 : 超音波断層法ならびに超音波カラードプラ法による卵巣悪性腫瘍の診断.超音波医学28 : J109─J119, 2001
5)日本産科婦人科学会(編) : 産婦人科診療ガイドライン─婦人科外来編 2017.p101,日本産科婦人科学会,2017
6)Houry D, et al : Ovarian torsion : a fifteen-year review. Ann Emerg Med 38 : 156─159, 2001
7)東京慈恵医科大学産婦人科教室(編) : 婦人科腫瘍病理アトラス.安田 充,他(監修).pp68─76,金原出版,2003
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