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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科72巻4号

2018年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック! 【疾患編7】悪性腫瘍 《予防・治療》

侵入奇胎・絨毛がんに対する薬物療法

著者: 井箟一彦1 岩橋尚幸1 野口智子1 八幡環1

所属機関: 1和歌山県立医科大学産科婦人科学教室

ページ範囲:P.437 - P.440

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外来診療のポイント
❖胞状奇胎後の管理として定期的なhCG測定を外来にて行い,続発症を疑った場合は,適切な画像診断に基づくスコアリングを用いて,侵入奇胎と絨毛がんを正確に分類し,治療方針を立てる.
❖侵入奇胎に対してはメトトレキサート単剤療法を第一選択とし,外来化学療法で十分可能である.アクチノマイシンD単剤の場合は,悪心・嘔吐などの有害事象の程度により,外来または入院で治療を行う.
❖絨毛がんに対しては多剤併用化学療法を行うため,化学療法中は入院管理が望ましいが,休薬期間中は,毎週の血中hCG測定と,好中球減少に対するG-CSF投与などの有害事象対策が外来診療において重要である.

参考文献

1)日本産科婦人科学会・日本病理学会(編) : 絨毛性疾患取扱い規約2011改訂第3版.金原出版,2011
2)日本婦人科腫瘍学会(編) : 子宮体がん治療ガイドライン2013年版.金原出版,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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